ワイヤーが目立たない「裏側矯正」のメリット!表側矯正との違いとは

ワイヤーが目立たない「裏側矯正」のメリット!表側矯正との違いとは

こんにちは。千葉県流山市にある歯医者「ABC歯科クリニック」です。

  • ワイヤーが目立たない「裏側矯正」のメリット!表側矯正との違いとは

ワイヤー矯正と聞くと「口元が目立つ」というイメージがあるかもしれませんが、歯の裏側に矯正装置を取り付ける裏側矯正を選ぶことで、笑ったり大きな口を開けたりしても目立つようなことはないでしょう。

しかし、舌に矯正装置が当たりやすいことで、違和感が出たり滑舌が悪くなりやすかったりすることがデメリットです。矯正治療は一般的な歯科治療と比べて期間が長くかかるため、メリット・デメリットを理解し、期間や費用なども比較して検討するのがおすすめです。

そこでこの記事では、裏側矯正のメリット・デメリットや表側矯正との違いについても、詳しく解説しています。裏側矯正にかかる費用や期間についても、表側矯正と比較して解説していますので、ワイヤー矯正を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

裏側矯正とは

裏側矯正とは、ワイヤー矯正の中の1つです。ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる矯正器具を接着し、そこにワイヤーを通して歯並びを整えます。

ワイヤー矯正には大きく分けて2種類ありますが、歯の表側に矯正器具を取り付けるのが表側矯正、裏側に取り付けるのが裏側矯正です。

一般的なワイヤー矯正といえば表側矯正ですが、歯の表面に矯正装置を取り付けるため、口元が目立ちやすいといえます。一方、裏側矯正は歯の裏面に矯正装置を取り付けるため、笑ったり大きな口を開けたりしても目立ちません。そのため、見た目が気になる方だけでなく、接客業や人前に立つ機会の多い職業の方などにもおすすめの治療法といえるでしょう。

矯正治療は、一般的な歯科治療に比べると治療期間が長い傾向にあります。目立たない裏側矯正を選ぶことで、長い矯正治療期間でも見た目のストレスを感じることなく、ふだん通りに過ごすことができます。

裏側矯正と表側矯正の違いは??

  • ワイヤーが目立たない「裏側矯正」のメリット!表側矯正との違いとは

ここでは、裏側矯正と表側矯正の違いを解説します。

①歯にかかる力の違い

歯の裏側に矯正装置を取り付ける裏側矯正は、表側矯正に比べるとブラケット同士の距離が短くなります。

これは、歯と歯の間の距離が、歯の表側よりも裏側の方が短いからです。そのため、裏側矯正は表側矯正よりも強い力が歯に加わり、内側に歯を引っ込めたい出っ歯や受け口などは、効率的に治療をすすめられるでしょう。

②矯正装置の違い

歯の形は、表側は平らでツルっとしているのに比べ、裏側は湾曲してデコボコしています。そのため、表側矯正の場合、歯の表側は既存の矯正装置で治療できますが、裏側矯正は既存の矯正装置だと歯の形に合わないことが多いため、矯正装置を一から作る必要があります。

このことから、裏側矯正は表側矯正に比べて歯にかかる力が異なるうえ、歯の裏側にある矯正装置が見えづらいため、技術と知識が必要な専門性が高い治療だといえるでしょう。

裏側矯正のメリット・デメリット

ここでは、裏側矯正のメリット・デメリットについて詳しく解説します。

 

メリット

①目立ちにくい

ワイヤー矯正と聞くと「口元の金属が目立つ」というイメージがある方も多いかと思いますが、ワイヤー矯正でありながら目立ちにくのが裏側矯正の一番のメリットです。

歯の裏側にブラケットを取り付け、そこにワイヤーを通すため、笑ったり大きな口を開けたりしても目立つようなことはありません。そのため、矯正治療中の見た目が気になる方や、接客業などの人前に立つ機会の多い職業の方におすすめです。

②出っ歯や受け口を効率的に治せる

矯正治療で前歯を引っ込める場合、奥歯を支えにして前歯を後方に動かそうとします。このとき、表側矯正だと、支えている奥歯が前に引っ張られてしまい、うまく治療がすすめられないことがあります。

一方、裏側矯正は、表側矯正とは歯にかかる力が異なるため、歯を内側に引っ込める動きが得意です。そのため、出っ歯や受け口を効率的に治療できるでしょう。

③虫歯になりにくい

ワイヤー矯正は矯正装置を取り外しできないため、歯磨きしづらいことから虫歯になりやすいといわれています。

しかし、裏側矯正は歯の裏側に矯正装置がついていることで、唾液によって食べかすが洗い流されやすいため、虫歯になりにくいといえます。また、唾液には殺菌効果や再石灰化作用もあるため、表側に矯正装置を取り付けるよりも虫歯になりにくいといえるでしょう。

④舌癖の予防に効果がある

舌癖とは、舌で歯を押すなどの癖のことで、歯並びが悪くなる原因の一つです。

本来、舌は上の前歯の後方にあるものですが、舌の位置が低いことで常に舌で歯を押してしまうと、出っ歯やすきっ歯になるなど、歯並びに影響が出てしまいます。舌癖があると、いくら矯正治療で歯並びを治しても、また歯並びが悪くなってしまうかもしれません。その点、裏側矯正は、歯の裏側に矯正装置があることで舌の邪魔になり、舌癖を予防するのに効果的です。

このことから、裏側矯正は歯並びを整えながら舌癖も予防できるので、矯正治療が終わった後の後戻りも予防できるでしょう。

 

デメリット

①矯正装置に違和感を覚えやすい

裏側矯正は、歯の裏側に矯正装置をつけることで目立たないというメリットはあるものの、舌に矯正装置が当たりやすく、違和感や痛みが出やすいのがデメリットといえます。矯正装置に慣れるまでの間は、違和感や痛みが出る、口内炎ができるなどがあるかもしれません。

しかし、1~2週間もすれば矯正装置に慣れ、それに伴い症状も徐々に落ち着いていくことがほとんどです。

②滑舌が悪くなりやすい

裏側矯正は舌に矯正装置が当たりやすいため、発音がしづらく、滑舌が悪くなることがあります。

舌を使って発音するサ・タ・ラ行は、特に発音しにくいといわれているため注意が必要です。矯正装置の違和感と同じく、話しやすさも矯正装置に慣れることで改善していきますので、しばらく様子をみるとよいでしょう。

③食事制限がある

表側矯正も裏側矯正も、治療中は一部食事制限があります。

ガムやキャラメル、お餅などの歯にくっつきやすいものは、矯正装置が外れてしまう原因になるので避けるようにしましょう。また、繊維質の野菜やキノコ、麺類なども矯正装置にはさまりやすいため注意が必要です。ワイヤー矯正の治療中は、噛み切りにくいものは一口サイズに切り分ける、くっつくものは避けるなど、工夫した食事を摂るのがおすすめです。

④歯磨きは工夫が必要である

ワイヤー矯正は歯の表面に矯正装置を接着しているため、歯磨きしづらいといわれています。特に、裏側矯正は歯の裏側や矯正装置が見えづらいため、表側矯正よりも歯磨きしづらいので注意が必要です。

矯正治療中は、磨き残しが多いと虫歯や歯周病、口臭の原因になります。そのため、磨き残しができやすいブラケットの周りや歯と歯の間、奥歯の裏側など、できるだけ磨き残しができないように丁寧に歯磨きしましょう。

また、日頃の歯磨きによるセルフケアにくわえ、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることも大切です。定期的にプロにクリーニングしてもらうことで、磨き残しをなくし、虫歯や歯周病、口臭を予防できるでしょう。

ほかにも、矯正治療中に磨きにくいブラケット周りや、歯と歯の間の歯磨きの仕方のアドバイスももらえます。矯正治療中のお口の中をできるだけ清潔に保つには、毎日の歯磨きと定期的な歯科医院でのクリーニングが欠かせません。

裏側矯正がおすすめの人

以下にあてはまる方は、裏側矯正がおすすめです。

・矯正装置が目立つのが嫌な方

・接客業など人前に立つ機会の多い方

・出っ歯や受け口を治したい方

・矯正治療中の虫歯が気になる方

 

裏側矯正は歯の裏側に矯正装置を取り付けるため、笑ったり大きな口を開けたりしても、ブラケットやワイヤーが目立ちません。そのため、矯正治療中の口元が気になる方だけでなく、接客業などの人前に立つ機会の多い職業の方にも適しています。

また、表側矯正よりも効率的に歯を後方に動かせるのも裏側矯正のメリットなので、出っ歯や受け口を治したい方は、効率的に治療できるでしょう。

ほかにも、歯の裏側に矯正装置がついていることで、唾液の作用により虫歯になりにくいメリットもあるため、矯正治療中の虫歯リスクが気になる方にもおすすめです。

裏側矯正の治療期間

  表側矯正 裏側矯正
部分矯正 3か月〜1年 6か月〜1年
全体矯正 1〜3年 2〜3年

裏側矯正の治療期間の目安は、部分矯正で6か月~1年程度、全体矯正で2~3年程度です。

表側矯正の治療期間と比べてみると、裏側矯正の方がどちらも若干長くかかる傾向にあることがわかります。これは、裏側矯正に使用する矯正装置を作るのに時間が必要なことや、見えにくい歯の裏側に矯正装置を取り付けることで、矯正装置を取り付けたりワイヤー調整したりするのが難しく、1回の処置に時間がかかるからです。1回の処置に時間がかかることで、その分治療期間が長くなってしまうでしょう。

ただし、実際に裏側矯正にどれくらいの期間が必要かは、お口の状態によって異なります。治療期間がどれくらいかかるか詳しく知りたい場合は、一度歯科医院を受診するのがおすすめです。

裏側矯正にかかる費用

  表側矯正 裏側矯正
部分矯正 30〜60万円 40〜70万円
全体矯正 60〜100万円 100〜150万円

裏側矯正にかかる費用の目安は、部分矯正で40~70万円、全体矯正で100~150万円です。歯の裏側に矯正装置を取り付けるため、表側矯正よりも矯正装置を取り付けたりワイヤー調整がしづらかったりするため、表側矯正よりも1.5倍ほど費用がかかります。

また、裏側矯正の場合、既存の矯正装置を使わず、患者様ごとに矯正装置を作ることも費用がかかる要因の一つです。裏側矯正は、表側矯正よりも高い専門性が必要になるため費用が高くなりますが、どちらを選んでも仕上がりに違いが出るわけではありません。治療を始める前にそれぞれのメリット・デメリットを把握し、ご自身に合った治療法を選ぶとよいでしょう。

ただし、裏側矯正にかかる費用は、お口の状態によって異なります。裏側矯正にかかる費用について詳しく知りたい場合は、一度歯科医院を受診するのがおすすめです。

まとめ

  • ワイヤーが目立たない「裏側矯正」のメリット!表側矯正との違いとは

ワイヤー矯正には、歯の表側に矯正器具を取り付ける表側矯正、裏側に取り付ける裏側矯正の2種類あります。歯の裏面に矯正装置を取り付ける裏側矯正は、笑ったり大きな口を開けたりして目立たないのが最大のメリットです。

しかし、矯正装置が舌に当たりやすく違和感が出やすかったり、滑舌が悪くなりやすかったりするなどのデメリットもあります。

また、表側矯正よりも専門性が必要になるため、期間や費用がかかる傾向にあるため注意が必要です。表側矯正でも裏側矯正でも、どちらを選んでも治療の仕上がりに違いが出るわけではありません。矯正治療は一般的な歯科治療と比べて期間が長くかかるため、メリット・デメリットを理解し、期間や費用なども加味しながら比較検討するとよいでしょう。

裏側矯正に興味のある方は、千葉県流山市にある歯医者「ABC歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。表側矯正やほかの矯正治療も含めて、患者様に合った最適な治療法をご提案させていただきます。

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