小児矯正治療
お子様の未来の笑顔のために、保護者の皆様ができる最高の贈りもの
大切なお子様が健やかに、そして朗らかに成長していく姿を見守ること。
それは保護者の皆様にとって何にも代えがたい喜びだと思います。
その健やかな成長のとても大切な一部分を、お子様の「歯並び」が担っていることをご存じでしょうか。
小児矯正は単に歯をきれいに並べるだけの治療ではありません。
それはお子様が一生涯、ご自身の歯で美味しく食事をし、自信に満ちた笑顔で語らい、そして心身ともに健康な人生を送るための「揺るぎない土台」を築く未来への投資です。
よくあるご不安
- 「うちの子の歯並び、少し気になるけれどいつ相談すればいいのだろう」
- 「そもそも治療は本当に必要なのかな」
- 「子どもが痛がったり、嫌がったりしないだろうか」
きっとたくさんの疑問やご不安をお持ちのことと思います。
その一つひとつに私たちは専門家として、そして同じく子どもの未来を想う一人として真摯にお答えしていくことをお約束します。
お子様の輝く未来の笑顔のために。
ぜひ私たちと一緒に、今できる最善の一歩を踏み出してみませんか。
なぜ子どものうちに始めるべきなのか―成長を味方につける

大人の矯正治療と子どもの矯正治療。
この二つは似ているようで、その目的が根本的に異なります。
治療の種類 | 目的 | アプローチ |
大人の矯正 | 歯を動かす | すでに完成した顎の骨の中で歯を移動 |
小児矯正 | 成長を誘導する | 顎の骨の成長する力を最大限に利用し正しい方向へと導く |
これから建てる家の基礎工事を丁寧に行う様子を想像してみてください。
しっかりとした基礎があれば、その上に丈夫で立派な家を建てることができます。
小児矯正はまさにこの「基礎工事」にあたる、とても重要な役割を担っているのです。
このお子様の成長期にしかできない治療には、計り知れないほどのメリットがあります。
小児矯正の主なメリット
顎の成長を健やかに美しく導きます
小児矯正の最大の目的は、歯がきれいに並ぶための「スペース」を顎の成長を利用して確保することです。
上顎と下顎の大きさのバランスが悪い場合や、顎の幅が狭い場合に成長をコントロールすることで、バランスの取れた美しい顔立ちの土台を築くことができます。
これは歯を動かすことしかできない大人の矯正では、決して得られない大きな利点です。
将来、大切な歯を抜かずに済む可能性が高まります
大人の矯正治療でなぜ歯を抜くことがあるのでしょうか。
その多くは歯が並ぶためのスペースが、顎の骨に足りないからです。
小児矯正によってあらかじめ永久歯が並ぶための十分なスペースを確保しておけば、将来的に本格的な矯正治療が必要になったとしても、健康な歯を抜かずに済む可能性が格段に高まります。
お子様が一生付き合っていく大切な歯を、一本でも多く残すための賢明な選択なのです。
歯並びを悪くする「癖」の改善にも繋がります
お子様の歯並びは遺伝だけでなく、日々の何気ない癖によっても大きく影響を受けます。
口腔習癖(こうくうしゅうへき)の例
- 指しゃぶり
- 舌を前に突き出す癖
- いつもお口をぽかんと開けている口呼吸
- 頬杖をつく癖
小児矯正では装置による治療と並行して、これらの癖を改善するためのトレーニング(筋機能療法)も行い、後戻りしにくい安定した歯並びを目指します。
本格的な矯正治療の負担を軽くすることができます
小児矯正(1期治療)で顎の土台がしっかりと整っていれば、その後永久歯が生えそろってから行う本格的な矯正(2期治療)が非常にスムーズに進みます。
治療期間が短縮されたり、場合によっては2期治療そのものが不要になったりするケースも少なくありません。
お子様にとっても保護者の皆様にとっても、将来的な心身そして経済的な負担を大きく軽減することに繋がるのです。
お子様の心の健やかな成長を支えます
歯並びの乱れは時に、お子様の心に影を落とすことがあります。
「出っ歯」や「受け口」をからかわれた経験から、人前で話すことや笑うことに臆病になってしまうお子様もいらっしゃいます。
早い段階で見た目のコンプレックスを解消してあげることは、お子様が自分に自信を持ちお友達と伸び伸びと関わっていくための大切なサポートになります。
最適なタイミングを逃さないために
小児矯正を始めるのに最も適した時期は一般的に、乳歯と永久歯が生え変わり始める6歳から10歳頃と言われています。
しかしこれはあくまで目安です。
お子様の成長のスピードや歯並びの状態によって、最適な開始時期は一人ひとり全く異なります。
受け口のようにもっと早い時期からのアプローチが望ましいケースもあります。
「少し早いかな?」と思っても決して早すぎることはありません。
お子様の歯並びに気になるサインを見つけたら、まずは一度お気軽に私たち専門家にご相談ください。
そのタイミングを逃さないことが何よりも重要です。
お子様からの小さなサイン―このような歯並びはご相談ください
「うちの子の歯並びは大丈夫なのかな?」
保護者の皆様がお子様のお口の中の異変に気づくための、いくつかのサインがあります。
上顎前突(じょうがくぜんとつ)―いわゆる「出っ歯」

上の前歯が下の前歯よりも、極端に前に出ている状態です。
リスク
- 見た目の問題
- 口が閉じにくいために口呼吸になりやすい
- 転んだ時に前歯を怪我しやすい
反対咬合(はんたいこうごう)―いわゆる「受け口」

下の歯が上の歯よりも前に出ている噛み合わせです。
問題点
- 食べ物が噛み切りにくい
- 「サ行」などの発音がしにくい
- 放置すると下顎が過剰に成長してしまうことがある
特に早期の対応が望まれる歯並びの一つです。
叢生(そうせい)―いわゆる「ガタガタ」「八重歯」

顎が小さく歯が並ぶためのスペースが足りないために、歯が重なり合ってデコボコに生えている状態です。
リスク
- 歯ブラシが届きにくい
- 汚れが溜まりやすい
- お子様の歯並びの中で最も虫歯になるリスクが高い
開咬(かいこう)

奥歯でしっかり噛んでも、上下の前歯の間に隙間ができてしまい閉じない状態です。
問題点
- 指しゃぶりや舌を突き出す癖が原因となっていることが多い
- 前歯で食べ物を噛み切ることが困難
- 発音の際に息が漏れて不明瞭になる
これらはあくまで代表的な例です。
少しでも「あれ?」と思うことがあれば、それはお子様の歯が送る大切なメッセージです。
自己判断なさらずぜひ一度、私たちに見せてください。
私たちの小児矯正―お子様の未来を創る具体的な方法
私たちは矯正治療の主役がお子様自身であることを、決して忘れません。
そしてその治療を支える保護者の皆様のお気持ちを大切にします。
お子様の気持ちを何よりも大切に
歯科医院に対して恐怖心や苦手意識を持っているお子様もいらっしゃいます。
私たちは決して無理やり治療を進めることはいたしません。
信頼関係構築のステップ
- まずはお子様とたくさんお話をすることから開始
- これからどんなことをするのか、なぜそれが必要なのかをお子様が理解できる言葉で丁寧に説明
- 実際に使う装置に触れてもらう
- 診療台に座る練習をする
- 少しずつお子様のペースで歯科医院に慣れてもらう
お子様が自ら「やってみよう」「頑張りたい」と思えるような信頼関係を築くこと。
それが私たちの治療の第一歩です。
お子様の成長を導く様々な装置たち
小児矯正(1期治療)では主に取り外しのできる装置を使い、顎の骨の成長をコントロールしていきます。
お子様のお口の状態やライフスタイル、そして協力度に合わせて最適な装置を選択します。
床(しょう)矯正装置

プレートタイプの取り外しが可能な装置です。
装置の中央にあるネジを保護者の皆様に定期的に回していただくことで、少しずつ装置の幅を広げそれに合わせて顎の骨を側方へ拡大していきます。
ご家庭で治療に参加していただくことで、お子様のモチベーションにも繋がります。
機能的矯正装置(FKOなど)

主に出っ歯や受け口の治療に用いられる取り外し式の装置です。
お口周りの筋肉の力を利用して下顎の成長を前方に促したり、逆に過剰な成長を抑制したりと上下の顎の骨のバランスを整える働きがあります。
根本原因にアプローチするお口のトレーニング

歯並びを悪くしている原因が指しゃぶりや舌の癖などにある場合、ただ装置で歯を動かしただけでは治療後にまた元の状態に戻ってしまう「後戻り」を起こしやすくなります。
私たちは歯並びを悪くしている根本原因である「癖」を改善するための、お口のトレーニング「MFT(口腔筋機能療法)」にも力を入れています。
MFTの内容
- 正しい舌の位置
- 唇の閉じ方
- 正しい飲み込み方
専門の訓練を受けた歯科衛生士がゲーム感覚で楽しく指導いたします。
永久歯が生えそろった後へ(2期治療)

1期治療によって顎の骨という「土台」がしっかりと整った後、永久歯がきれいに並びきるための最終的な仕上げの治療が必要になる場合があります。
それが2期治療です。
2期治療の選択肢
- 大人の矯正で用いるようなワイヤー矯正
- お子様向けのインビザライン「インビザライン・ファースト」
- この段階でもお子様の状態に合わせた様々な選択肢をご用意
最後に
お子様の歯並びは私たち専門家と保護者の皆様、そして何よりもお子様ご本人が力を合わせて育んでいく一生涯の宝物です。
その輝かしい未来への道を私たちが責任を持って照らし、導きます。
まずは無料相談にて、皆様の想いをお聞かせください。