マイオブレースの治療期間はどれくらい?治療の流れも
こんにちは。千葉県流山市にある歯医者「ABC歯科クリニック」です。

子どもの歯並びや噛み合わせの問題に対し、できるだけ自然な方法で改善したいと考える保護者の方が増えています。そのようななかで注目されているのがマイオブレースという矯正装置です。
これは、歯そのものを動かすのではなく、口呼吸や舌の位置、飲み込み方など、歯並びに影響を与える習慣にアプローチするもので、子どもに無理のない治療とされています。
とはいえ、実際に治療を始めるにあたっては「どれくらいの期間がかかるのか?」という点が気になるところです。
今回は、マイオブレースの特徴や治療期間、治療の流れ、成功のポイントまでを詳しくご紹介します。
マイオブレースとは

マイオブレースは、子どもの口腔習慣を改善することで、将来的な歯並びの乱れを予防・矯正する治療法です。
取り外し可能なマウスピース型の装置を使い、主に口呼吸や舌の位置、飲み込み方など、歯並びに影響を及ぼす悪習慣を改善します。装置の装着時間は、日中1時間ほどと就寝中が基本で、さらに専用のトレーニングも組み合わせて治療を進めます。
マイオブレースは、成長期の子どもにとって身体への負担が少なく、自然な歯列の形成を目指せる点が大きな特徴です。従来の矯正方法とは異なり、根本的な原因にアプローチする新しいタイプの矯正方法といえます。
マイオブレースの治療期間はどれくらい?

治療を始める前に、多くの保護者の方が気にするのが「どれくらいの期間がかかるのか?」という点でしょう。
マイオブレースの治療期間は、一般的に1年半から3年程度といわれていますが、お子さまの年齢や口腔内の状態、習慣の改善度によって前後します。特に口呼吸や舌の癖などが強く現れている場合は、それらを修正するのに時間がかかることがあります。
また、装置の装着時間やトレーニングの実施状況によっても治療の進み方に差が出ます。毎日コツコツと取り組むことができれば、よりスムーズに治療が進む傾向があります。マイオブレースは、悪習慣の改善が中心となるため、継続的な取り組みが何よりも大切です。
マイオブレースの治療の流れ

ここでは、マイオブレース治療がどのようなステップで進むのかを順を追って見ていきましょう。
初診・カウンセリング
治療の第一歩は、保護者の方とお子さまを対象とした初診カウンセリングです。
ここでは、現在の歯並びの状態の確認や、日常生活での癖などの聞き取りが行われます。そのうえで、マイオブレースが適応できるかどうかを確認し、治療の目的や進め方、費用、想定される期間について丁寧な説明が行われます。
また、治療を継続するためにはご家庭でのサポートが欠かせないため、保護者の方の理解と協力体制についても確認される重要な段階です。
検査
カウンセリングのあとは、精密な検査が行われます。
主な検査内容は、歯並びや噛み合わせの確認、レントゲン撮影、顔や口腔内の写真撮影、歯型の採取などです。さらに、口呼吸や舌の動き、発音や嚥下(飲み込み)の癖などもチェックされ、総合的にお子さまの口腔機能の状態を把握します。
これらの情報をもとに、一人ひとりに合った治療計画が立てられます。検査結果によっては、トレーニング中心のアプローチが優先される場合もあります。
装置の装着とトレーニングの開始
検査結果に基づいて、マイオブレースが渡され、いよいよ治療がスタートします。装置は弾力性のある素材でできており、日中1時間ほどと就寝中に装着することが基本です。装着に慣れるまでには少し時間がかかることもありますが、継続することで自然と習慣化されていきます。
また、同時に口の筋肉や舌の正しい使い方、鼻呼吸などを身につけるためのトレーニングも始まります。これらは歯科医院と家庭の両方で取り組む必要があります。
定期的な通院
マイオブレース治療では、定期的な通院による経過観察とサポートが不可欠です。
通院は一般的に月に1回程度で、装置の状態やトレーニングの成果、習慣の改善状況などがチェックされます。必要があればトレーニング内容を調整することもあります。
こうした定期的なフォローアップによって、治療が正しい方向に進んでいるかを確認し、適切な対応が可能になります。治療の効果を最大限に引き出すための大切なプロセスです。
治療終了
口腔機能が整い、日常の悪習慣が改善された段階で治療終了となります。マイオブレースでは、歯だけでなく習慣の変化を目指しているため、治療が終わったあとも引き続き正しい呼吸や舌の位置を意識することが求められます。
多くの場合、経過観察のために数ヶ月ごとのフォローが行われます。治療の成果を長く維持するには、生活習慣の見直しと意識の継続が重要です。
マイオブレースでの治療を成功させるためのポイント

マイオブレース治療を効果的に進め、より良い結果を得るためには、いくつかの点を意識することが大切です。
歯科医師の指示どおりに装置を装着する
マイオブレースの効果を十分に得るためには、装置の装着時間を守ることがとても重要です。基本的には、日中の1時間ほどと寝ている間に装着する必要があり、このルールを守れるかどうかが治療の進行に大きく関わります。
装着が不快に感じることがあるかもしれませんが、日々の積み重ねが結果につながります。とくに初期は慣れるまでに時間がかかることもあるため、保護者の方がしっかりと見守り、励ます姿勢が大切です。装置の衛生管理も忘れずに行いましょう。
トレーニングを怠らない
マイオブレース治療では、装置の使用と並んでトレーニングの継続が欠かせません。これは舌の正しい位置、鼻呼吸の習慣化、適切な飲み込み方などを身につけるためのものです。
トレーニングを怠ると、治療効果が十分に現れなかったり、期間が延びたりする原因になります。地道な作業に感じるかもしれませんが、短時間でも毎日継続することが大切です。
親子で一緒に取り組んだり、進捗を記録したりするなどの工夫を取り入れることで、モチベーション維持にもつながります。
定期的な通院を怠らない
マイオブレースの治療は、歯科医院での定期的なチェックとサポートを受けながら進めていきます。
通常は月に1回程度の通院が必要で、その際に装置の状態やトレーニングの成果、口腔習慣の変化などがチェックされます。もし問題点が見つかれば、早期に対応することができるため、通院をおろそかにしないことが治療の成功に直結します。
定期的なフォローによって、適切なタイミングで指導の見直しが行われ、治療の精度が高まります。
モチベーションを維持できるようサポートする
マイオブレース治療は長期にわたるため、お子さまが途中で飽きたり、装置を嫌がったりすることも珍しくありません。そのようなときこそ、家族の支えが大きな力になります。
日々の頑張りをしっかり認めたり、カレンダーにシールを貼って記録したりするなど、小さな工夫でやる気を引き出すことができます。また、通院のたびに歯科医師やスタッフが声をかけてくれることも、子どもにとって大きな励みになります。
家庭と歯科医院が一体となって支えることが、治療継続の鍵となります。
まとめ

マイオブレースは、子どもの口腔習慣を根本から改善し、自然な歯並びや噛み合わせへと導く新しいタイプの矯正治療です。成長期のタイミングを活かして治療を行うことで、将来的な矯正の必要性を減らすことが期待できます。
治療期間は1年半から3年程度が目安ですが、装置の装着やトレーニングの継続、通院の習慣、そして何より家族のサポートが結果に大きく影響します。お子さまの健やかな成長をサポートするためにも、マイオブレースの特性を正しく理解し、前向きに治療に取り組むことが大切です。
小児矯正を検討されている方は、千葉県流山市にある歯医者「ABC歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、マウスピース矯正やインプラント、一般歯科、予防歯科、審美歯科など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、Web診療予約も受け付けております。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひチェックしてみてください。

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