インプラント治療のメリット・デメリット | 治療の流れと費用も解説!

インプラント治療のメリット・デメリット | 治療の流れと費用も解説!

こんにちは。千葉県流山市にある歯医者「ABC歯科クリニック」です。

  • インプラント治療のメリット・デメリット | 治療の流れと費用も解説!

しっかり噛めて見た目も美しいインプラントは、入れ歯やブリッジよりも優れた治療といわれています。

しかし、インプラントは外科手術が必要になるため、メリットだけでなくデメリットも理解しておく必要があります。

そこで今回は、インプラント治療のメリット・デメリットについて解説します。治療の流れや費用についても解説していますので、インプラント治療を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

インプラントとは

インプラントとは、歯を失った部分にインプラント体を埋め込み、歯を補う治療法のことです。

インプラントは、歯の根の代わりになるインプラント体、歯の代わりになる人工歯、2つをつなぐアバットメントの3つの構造によってできています。

顎の骨に直接インプラント体を埋め込むので、自分の歯のようにしっかり噛めるのが最大のメリットです。また、人工歯部分にはセラミックやジルコニアを使用することが多いため、審美的にも優れた治療法といえるでしょう。

ただし、顎の骨に直接インプラントを埋めこむには、麻酔を伴う外科手術が必要です。どうしても体に負担がかかるため、患者様の健康状態によっては治療が受けられない可能性もあることを理解しておきましょう。

インプラントのメリット・デメリット

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ここでは、インプラントのメリット・デメリットについて解説します。

メリット

インプラントのメリットは、以下の5点です。

①しっかり噛める

歯を失った際の治療法には、インプラント以外に入れ歯やブリッジがあります。

入れ歯の噛む力は自分の歯の10%程度といわれており、どうしても硬いものはしっかり噛めません。また、入れ歯で歯茎を覆うため、異物感やしゃべりにくさ、食べ物の温度を感じにくいというデメリットがあります。

ブリッジは、入れ歯よりも噛み心地がよいものの、両隣の歯に負担がかかりやすいため、将来的に違和感や痛みが出る可能性があります。

その点、顎の骨に直接インプラント体を埋め込むインプラント治療は、自分の歯のようにしっかり噛めるのが最大のメリットです。インプラントの噛む力は自分の歯と同じくらいといわれているため、硬いものでもなんでも噛め、異物感やしゃべりにくさもありません。

このことから、インプラントはしっかり噛めるようになりたい方だけでなく、入れ歯やブリッジが合わなかった方にもおすすめの治療法といえるでしょう。

②見た目が美しい

入れ歯や保険のブリッジは、金属部分が見えやすかったり変色したりしやすいため、見た目が美しいとはいえません。

インプラントの人工歯部分には、セラミックやジルコニアを使用することがほとんどです。この素材を使用することで、透明感やツヤ、グラデーションなど自分の歯のような色味を再現できるため、インプラント部分だけが目立つようなことはありません。

しっかり噛めて美しい見た目を手に入れられるインプラントは、機能性だけでなく審美的にも優れた治療といえるでしょう。

周りの歯を削る必要がないブリッジは、失った歯の両隣の歯を削り、3本つながった被せ物を入れる治療法です。歯を補うために、健康な歯をひと回り小さく削らないといけません。

入れ歯治療の場合も、微量ではありますが、歯に引っ掛ける部分を削ることがあります。歯を削ることで虫歯や歯周病になりやすくなるため、歯の寿命を縮めることにつながります。

その点、単独した歯をたてられるインプラントは、周りの歯を削ったり負担をかけたりすることはありません。

このことから、インプラント治療は、残っている歯を大事にしたい方やこれ以上歯を失いたくない方にもおすすめです。

④丈夫で長持ちする

インプラント体の材質には、体に馴染みやすいチタンを使われています。強く噛んでも耐えられる丈夫な素材なうえ、定期的にメンテナンスを受けていれば10年、15年持つほど長持ちするといわれています。

また、チタンは金属ではないので、金属アレルギーのある方でも安心して治療を受けられるでしょう。

⑤顎の骨が痩せるのを防げる

歯を失った部分は、徐々に顎の骨が下がってしまいます。顎の骨が痩せてしまう原因は、噛んだ刺激が顎の骨に伝わらないことです。

入れ歯やブリッジは、噛めるようにはなるものの、顎の骨に刺激を与えられません。

このことから、噛んだ刺激が直接顎の骨に伝わるインプラントは、骨量低下の防止に効果的といえるでしょう。

デメリット

インプラントのデメリットは、以下の4つです。

①治療期間が長い

インプラント治療にかかる期間は、平均して4か月~1年程度といわれています。一般的な入れ歯やブリッジにかかる治療期間は1~2ヵ月程度なので、インプラントの治療期間が長いことがおわかりいただけるのではないでしょうか。

インプラント体を顎の骨に埋め込む外科手術は1~2日程度で終わりますが、インプラント体が顎の骨に結合するのを待つ期間があるため、治療期間が長くかかります。

ただし、実際のインプラント治療にかかる期間は、患者様のお口の状態によって異なります。ここで紹介した治療期間は、あくまでも目安として参考にしてください。

②保険適用ではない

インプラント治療は保険適用ではないため、一般的な歯科治療に比べると高額になります。そのため、保険で治療したい方やできるだけ費用をかけたくない方は、保険適応の入れ歯やブリッジを検討するとよいでしょう。

③外科手術が必要である

インプラントは、インプラント体を顎の骨に直接埋め込むため、麻酔を伴う外科手術が必要です。そのため、患者様の健康状態によっては、治療が受けられないことがあります。また、飲んでいるお薬の影響で、骨の治りが遅かったり、インプラント体が顎の骨うまく結合できなかったりすることも考えられます。

持病のある方でインプラント治療を検討している場合は、まずはかかりつけ医に相談するのがよいでしょう。

④術後のメンテナンスが必須である

インプラントの治療が終わったら、定期的なメンテナンスが必要です。インプラントは虫歯にはならないものの、インプラント周囲炎になるリスクが高いといわれています。

インプラント周囲炎とは、インプラントの周りに歯周病と同じような症状の出る病気のことです。初期段階ではインプラントの周りの歯茎の腫れや出血が出る程度ですが、放置するとインプラントの周りの歯茎が溶け、インプラントがぐらついたり抜け落ちたりしてしまうかもしれません。

インプラントの治療が終わっても、3~4ヵ月に一度のメンテナンスは必須といえます。

インプラント治療の流れ

一般的なインプラントの治療の流れは、以下のとおりです。

①カウンセリング

インプラント治療におけるカウンセリングとは、インプラント治療の内容やほかの治療法との比較、費用、治療期間、メリットなど、インプラント治療について患者様に深く理解していただく場のことです。

外科手術を伴う治療なので、メリットだけでなく、デメリットやリスク、注意点などもご説明させていただきます。また、患者様によってはインプラント以外の治療法がよい場合もあるため、お口の状態に合わせた治療法もご提案いたします。

インプラント治療は、一般的な歯科治療よりも期間や費用がかかります。そのため、疑問点や不安に感じている点は歯科医師に相談し全て解消し、治療内容に納得してから治療を始めることが大切です。インプラント治療を検討している方は、まずはお気軽にカウンセリングを利用するとよいでしょう。

②精密検査

インプラント治療をすすめるには、精密検査によって患者様のお口の状態を把握することが必要です。

精密検査では、レントゲン撮影・CT撮影・歯型採取などを行い、神経や血管の位置、噛み合わせ、顎の骨の量、他の歯の状態を確認します。特に、CT撮影は、インプラント体を埋入する位置や角度、深さなどを把握するのに欠かせない重要な検査です。

③治療計画の立案

精密検査の結果をもとに、インプラント治療のすすめ方について歯科医師から説明を受けます。治療の内容だけでなく、リスクや注意点、費用面など、疑問点はすべてここで確認するようにしましょう。

④一次手術

一次手術とは、インプラント体を顎の骨に埋入する手術のことです。

一般的な一次手術の手順は、以下のとおりです。

  1. 麻酔をする
  2. 歯茎を切開する
  3. 顎の骨に穴を開ける
  4. インプラント体を埋入する
  5. 歯茎の縫合をする

インプラントを入れる本数にもよりますが、一次手術にかかる時間は1本あたり30分~1時間程度です。

一次手術後は、インプラント体と顎の骨がしっかりと結合するのを待つ期間を設けます。この期間については個人差がありますが、上の歯で3~6ヵ月、下の歯で2~3か月といわれています。上の歯の方が長くかかるのは、下顎の方が骨に厚みがあり、しっかりしているためです。

⑤二次手術

インプラント体と顎の骨との結合を確認できたら、二次手術を行います。

一般的な二次手術の手順は、以下のとおりです。

  1. 麻酔をする
  2. 歯茎を切開する
  3. アバットメントの装着をする
  4. 歯茎の縫合をする

二次手術とは、インプラント体と人工歯をつなぐアバットメントを装着する手術のことです。二次手術では顎の骨を削る処置は必要ないため、一次手術よりも手術時間も短く済み、身体的負担も少ないでしょう。

⑥人工歯の型取り・装着

二次手術後、歯茎の治りが確認できたら、人工歯を作るための型取りを行います。人工歯の製作にかかる期間は、歯科医院によって異なるものの、一般的には1~2週間程度です。

人工歯が出来上がれば、噛み合わせ、歯の色味や形などを歯科医師と確認し、問題なければ装着して治療終了です。

⑦メンテナンス

インプラントの治療が終わったら、3~4か月ごとに定期メンテナンスをしなければいけません。インプラントは虫歯にはならないものの、インプラント周囲炎になるリスクがあるからです。

インプラント治療後のメンテナンスを怠ることで、せっかく入れたインプラントがぐらついたり、最悪の場合、抜け落ちたりしてしまうかもしれません。

また、歯を失う原因の多くは、虫歯や歯周病などです。定期的にメンテナンスに通うことで、インプラントだけでなく、残っている歯の虫歯や歯周病の予防にも効果があります。これ以上歯を失わないためにも、定期的に歯科医院に通うようにしましょう。

インプラント治療の費用

インプラント費用の目安は、1本あたり30~40万円です。

しかし、自費診療なので、歯科医院ごとに費用が異なります。

また、患者様のお口の状態によっては、追加の処置が必要になることもあります。

インプラント治療の費用が実際いくらかかるかは、歯科医師の診察が必要です。インプラント治療の費用について詳しく知りたい場合は、ぜひ一度当院にご相談ください。

まとめ

  • インプラント治療のメリット・デメリット | 治療の流れと費用も解説!

インプラントとは、歯を失った部分にインプラント体を埋め込み、歯を補う治療法のことです。インプラント体を顎の骨に直接埋め込むため、自分の歯のようにしっかり噛めるのが最大のメリットです。

しかし、外科手術が必要になるため、健康状態によっては治療を受けられない場合があります。また、ほかの歯科治療に比べて、治療の期間や費用がかかることも理解しておきましょう。実際のインプラント治療にかかる期間や費用は、患者様のお口の状態によって異なります。

インプラント治療について詳しく知りたい方は、千葉県流山市にある歯医者「ABC歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

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